リウマチ・膠原病

リウマチ・膠原病の診断・治療はこの10年で大きく進歩しました。

1).2009年に関節リウマチの診断基準が変わりました。

抗CCP抗体、関節エコー、関節MRIといった新しい診断技術が開発されてきたため、関節リウマチの早期診断ができるようになりました。

当院では最新鋭のエコー機、MRI装置を使用して、早期に関節リウマチの的確な診断ができる体制をとっております。

2). 生物学的製剤という新しい薬が開発されました。

免疫学の進歩により、TNF-α、インターロイキン-1、インターロイキン-6、CTLA4などが関節リウマチや膠原病を引き起こすことが解明されました。

分子生物学の技術を使って、TNF-αを抑制するインフリキシマブ(レミケード)、エタネルセプト(エンブレル)、アダリムマブ(ヒュミラ)、インターロイキン-6を抑制するトシリズマブ(アクテムラ)、CTLA4を抑制するアバタセプト(オレンシア)が開発され、国内で承認発売されています。
これらの薬剤は画期的な効果をもたらしています。

当院ではレミケード、エンブレル、ヒュミラを使用しております。

3). 病院間のネットワークが作られています。

リウマチ・膠原病では、肺、腎臓、脳などに臓器障害を起こすことがあり、そういう方々は大分大学病院、大分赤十字病院、別府医療センターなどの総合病院で治療を受けて頂く必要があります。当院ではそれらの総合病院との連携を密にしており、重症の方の治療は総合病院にお願いし、落ち着いている方は当院での治療を受けて頂くというような役割分担を考えております。


以上、当院では臓器障害のないリウマチ・膠原病の治療を行っております。
当院には優秀な整形外科医、リハビリスタッフがおりますので、特に関節リウマチに関しては様々な方面からの治療が可能となっております。

日本リウマチ学会・リウマチ専門医
日本リウマチ財団・リウマチ登録医 宮崎吉孝