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先進リハケアセンター

「先進リハビリテーション・ケアセンター 湯布院」

私たちは昭和 37年(1962年)以来、脳卒中、整形外科、循環器領域のリハビリテーション中心の医療に取り組み、全国的にも評価される成績を納めてまいりました。
開院50周年を迎えるにあたり、平成23年2月に「先進リハビリテーション・ケアセンター湯布院」を開設いたしました。

センター設立の趣旨・組織・特徴

設立の趣旨・取り組みなどをご紹介します。

先進リハビリテーション・ケアをご希望の皆様へ

先進リハビリテーション・ケアの内容が知りたい・受診したい方のご案内です。

最新講演会ポスター・パンフレット

当院が主催又は共催する講演会や研修会のポスターをご紹介します。

過去のポスターもご覧頂けます。


臨床研究チーム紹介

ロボットスーツHAL®チーム

【チーム方針】
筑波大学で介護用に開発された下肢用のロボツトスーツで、筋収縮に伴う微弱な筋電図を皮膚表面に取り付けたセンサーが感知し、コンピユーター制御によって股・膝関節を動かす機器で起立・歩行訓練に使用します。特に股関節・膝関節周囲の筋力が低下して起立・歩行が不安定な方のリハビリに有用です。

リズム歩行アシストチーム

【チーム方針】
本田技術研究所が開発したリズム歩行アシストを使つて歩行障害を改善します。
1.脳卒中・パーキンソン病・廃用症候群などの歩行訓練に使用します。
2.本田技術研究所と共同研究を行い、装置の改良に協力します。

磁気刺激チーム

【チーム方針】
頭蓋上より磁気を加えて大脳皮質のニューロン(脳細胞)を刺激する方法で脳の可塑性(回復力)を向上させます。リハビリと組み合わせることで急性期・慢性期の患者さんの機能回復を目指します。主に脳卒中後上肢麻痺に対して使用していますが、脳卒中後下肢麻痺・パーキンソン病・小脳失調にも使用しています。

電気刺激チーム

【チーム方針】
脳卒中後の麻痺などによる手首・手指の屈曲・伸展障害、足の背屈障害に対して装具型表面電気刺激装置を用いて末梢神経(手・足の神経)に直接電気刺激を行い他動的に関節を動かすものでリハビリと組み合わせて筋力の改善・痙縮(筋肉が固くなること)の軽減、関節可動域の改善作用などが見られます。

画像評価「MRI」チーム

【チーム方針】
MRIを用いた応用画像描写により主に脳血管障害患者さんの診断・治療・リハビリ等に貢献できる情報の提供を目的として行います。今後は髄液動態描写による正常圧水頭症や二次性水頭症の評価、またVSRADを用いて認知症や認知症移行への危険性のある患者さんの早期発見による早期介入が目標です。

画像評価「NIRS」チーム

【チーム方針】
近赤外線を使用して脳表面の血流量を測定し、脳活動の状態をリアルタイムに表示できます。痛みなどの刺激がなく放射線のような有害性がないので、何回でも測定することが可能です。その特性から脳卒中後の脳機能の観察、リハビリ効果の評価などに使用できます。

三次元動作分析チーム

【チーム方針】
VICON MXカメラを使って生活の中で行っている様々な動作(歩行、食事、トイレ等)を10ミクロンの精度で三次元的に解析します。
1.リハビリによつて障害が回復していく過程の解析
2.ロボット(リズム歩行アシスト、HAL)等による歩行改善効果の評価
3.スポーツ・楽器演奏等の熟練技術の解析

胃管挿入ガイド装置開発チーム

【チーム方針】
胃管とは口や鼻から胃に挿入する管です。誤って肺などに挿入されると重大事故となりかねませんが、胃管をガイドする装置はありません。我々は電磁気学の技術を使ってガイド装置を鋭意開発中です。非常に高精度の試作機が出来上っており、世界中に普及するような優れた製品にしていきたいと思います。

「メッツ」 : 健康増進・アスリートチーム

【チーム方針】
呼気ガス分析による体力評価とDEXAを用いた体組成分析を基本に、生活習慣を運動と栄養の側面から科学的に検証します。メタボリックシンドロームへの介入をはじめ、障害者からアスリートまでを対象とした安全で効果的な健康づくりを支援していきます。
「ビッセラーズ」:メタボチームと合併(2013.5.1~)

「食べる」 : 摂食・嚥下チーム

【チーム方針】
“食”は楽しみであり、喜びであり、“生きる”そのものです。いかに食べ、いかに生きるか、私たちは“食べる”ことを追求します。嚥下について研究し、今まで行われてきたリハビリに加え、より良い新しい方法を見出すために今後もアプローチを続けてまいります。

ゆふ医科歯科チーム

平成23年度厚生労働省「チーム医療実証事業」
平成24年度厚生労働省「チーム医療普及推進事業」
【チーム方針】
地元歯科医師会との「ゆふ医科歯科連携システム」の構築により、患者さんの口腔管理を入院から退院後まで継続的に実施し、リハビリが円滑に進むように支援します。今後、身体機能・日常生活動作との関係、摂食・嚥下や精神機能への影響などについて研究します。また、歯周病や脳卒中・糖尿病・心筋梗塞などとの関係について調査します。

カミング(噛みんぐ)チーム

【チーム方針】
「ゆふ医科歯科チーム」内に設置された研究チームです。
「よく噛んで食べる」ことは健康に大きな影響を与えています。肥満や生活習慣病のほか、認知症等も脳を介して咀嚼(そしゃく)と深い関係があることが解明されつつあります。咀嚼や咬合(かみ合わせ)・義歯と全身機能との関係を明らかにして、効果的なオーラルマネージメントのあり方を追求します。

心のケアチーム

【チーム方針】
脳卒中リハビリテーシヨン病棟で生じる種々の心理的問題を解析し、治療介入することを目的に活動します。
その主な対象は
①多重喪失体験の克服の援助。
②高次脳機能障害や失語の混乱、うつ状態混乱の解明と対処法。
③せん妄や認知症の進行への対処。
④家族の混乱・不安への対処。
⑤治療スタッフの心理的負担への対策。
心のケアチームはこれらの問題に多角的に取り組み、治療介入を行うとともに研究成果をまとめていきます。

「ゆふ響き合い」 : 医療コミュニケーションチーム

【チーム方針】
患者さん中心の医療を支えるためには、患者さんと医療従事者との良好なコミュニケーションが重要です。模擬患者育成講習を修了した職員約50名が、職員や医学生を対象に医療コミュニケーション実習や医療安全研修会などを実施しています。大勢の模擬患者を育成し活動することは他にはない取組みです。

「おもしろ隊」 : リハ生き生きメニューチーム

【チーム方針】
リハビリでは、入院直後からの活動・活動参加向上への取り組みが重要です。患者アンケートに基づき、退院後の趣昧や役割を整理した「いきいきメニュー」を作成して活用しています。個々の活動種目による脳活性状態の違いを調べ、その結果により新しいメニューを開発し、退院後の継続性などを追及します。

パロ(メンタルコミットロボット)チーム

【チーム方針】
「パロ」は、アザラシの赤ちゃんの姿をしたロボットです。人間の呼びかけに反応し、豊かな感情表現や動物らしい仕草で人を和ませ心を癒やします。認知症の症状緩和や意欲・活力の向上など様々な効果が報告されています。当院では、病棟等での介護補助やメンタルケア目的としても使用し、リハビリテーション治療の一環としてのアニマル・セラピー効果が期待されています。

家族ピアサポート(家族看護)チーム

【チーム方針】
患者を支えている家族のサポートを行い、家族が患者を支えていくための力を築く。
家族の不安や喪失感を家族同士の語らいの中から共感し乗り越えるためのサポートを行う。
以上の目的で開催する「家族看護教室」の参加者へのインタビューをとおして質的研究を行います。

患者の生きがいサポートチーム

【チーム方針】
患者が発病前に行つていた活動を入院中から再開し回復に役立てると同時に、他の患者に参加の場を提供することで脳血管障害の患者が障害発生により低下したと考えられる自己効力感の変化を心理測定尺度を用いて検証します。
お茶・お花・絵手紙など患者中心の教室を各病棟のデイルームなどで開催します。

「セーフ」 : 医療安全チーム

【チーム方針】
医療安全に関与する因子は数多く、インシデント(ヒヤリ・ハット)も多種多様です。その中でも、誤薬や高齢者にとって危険度が高く頻度も多い転倒への対応策を更に進めるとともに、安全文化の定着に必須な医療コミユニケーシヨンカ・チームカ・そして注意や判断力などの向上に関わる研究を行います。

「ころばん隊」 : 転倒予防チーム

平成23年度厚生労働省「チーム医療実証事業」
平成24年度厚生労働省「チーム医療普及推進事業」
【チーム方針】
私たちの活動は現在、チームを結成した平成21年度実績に比し約40%の転倒ヒヤリハット削減を達成しています(平成24年度実績)。また開発した転倒防止用車椅子は平成24年度ベンチャービジネスコンテストにて文部科学大臣賞を受賞しました。今後も多角的に研究を進め安心安全な療養環境づくりに貢献します。
「転倒・転落事故防止10ヵ条」
1.慣れたころ、初心にかえろう2と4週!
2.早朝と夕、転びやすいぞ、魔の時間!
3.トイレ・部屋、転倒頻発、気をつけろ!
4.装具装着キッチリと、それは転ばぬ先の杖!
5.物を取る、しっかり近づき、踏んばって!
6.車椅子、位置とブレーキ、足のせ台!
7.床頭台、杖の代わりと過信せず!
8,濡れた床、よくみろ、転びの誘い水!
9.主治医活動認定証、それが私にできること!
10,職員を呼ばない遠慮は転ぶもと!

「ゆ~りん」 : 排泄リハケアチーム

【チーム方針】
脳卒中や運動器疾患などのリハ患者には何らかの排尿機能障害を有する者が多く、患者の精神状態・生活機能・退院後の方針に大きく影響を与えています。今後、リハビリ患者の排尿障害の実態調査・生活機能との関係・リハビリ経過との関係などを調べ、排泄管理に向けたリハビリやケアのあり方を考えます。

高次脳機能チーム

【チーム方針】
今日、生命科学や情報科学の発達はめざましく、医療技術は革新的な進歩をとげています。脳の分野はこれまでブラックボツクスとされてきましたが、次々と新たな知見が得られつつあります。それらを皆様に紹介し、地元の方々との医療~福祉のネットワークを築いていきたいと思っています。

転倒・転落事故防止10ヵ条リーフレット(PDF 3.5MB)

  ※ 印刷してご利用下さい