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院長あいさつ

 平成26年4月1日より、私共の一般財団法人厚生年金事業振興団 湯布院厚生年金病院は、
「独立行政法人 地域医療機能推進機構(JCHO)湯布院病院」に名称が変わりました。
改めてご挨拶を申し上げます。

 湯布院厚生年金病院は先年発行の50年史によれば、昭和36年3月に当初九州厚生年金病院の分院として着工されました。翌37年10月に厚生年金湯布院病院を50床で竣工・開院しています。初代院長の壇 昌徳先生は昭和21年九大医学部のご卒業です。
厚生年金湯布院病院は当初一般疾患の診療ではなく、リハビリテーションを中心とした診療が目的で開院されたようです。
初代院長の壇先生は九州厚生年金病院と湯布院病院を往復しながらの診療と入院患者さんの確保に全精力を傾けられ、そのご苦労は奥様の壇智子さまの「ありし日の事ども」(50年史)に偲ばれます。
 以来歴代の院長・職員の努力で現在では291床の病院として、湯布院の地で回復期リハビリテーション、整形外科、その他内科全般の診療を行い、平成24年に50周年を迎えました。同年10月には厚生年金事業振興事業団の渡辺 修理事長と独立行政法人 年金・健康保健福祉施設整理機構の尾身 茂理事長をお迎えして祝賀会も催されました。

 平成26年4月1日、私たちの病院は名前も地域医療機能推進機構 湯布院病院と生まれ変わり、尾身 茂 理事長の下に、新しい一歩を踏み出しました。
地域医療機能推進機構には全国で57の病院が所属しています。我々湯布院病院もその一員です。

 診療は、時代の要請、社会の要請そして地域の要請により変化します。変わらないのは我々医療者の姿勢です。「患者さんの為」、「患者さんが少しでも改善して退院できるように」、そして「地域のため」に努力を惜しまないという姿勢です。
当然ながら我々湯布院病院で全ての医療を実践できる訳ではありません。
上記の病院群もそれぞれの地で、できる事から始めます。

 地域医療機能推進機構に求められる診療事業として、
①地域において必要とされる医療、②5事業など個別事業・疾病に対する取組、③地域包括ケア等があげられています。
これらの多くはこれまで我々が取り組んできた診療活動に他なりません。

 湯布院病院では、①回復期リハビリテーション、②内科、(循環器内科、神経内科、心療内科、消化器内科、心身症内科、糖尿病、リウマチ・膠原病等)、③整形外科、④地域包括ケア、⑤在宅医療を含めた地域医療支援、⑥救急医療等に取り組んでいきます。
即ち診療体制は変わりません。

 昨今の医療界では、医療スタッフの確保がこれまでにも増して、困難な状況になってきました。
私たちの地域医療機能推進機構は、その人材確保の観点からも、協力していく体制作りをめざしているところです。既にパイロット的な事業も始めております。

 病院の名前は変わりますが、我々湯布院病院の職員はこれまで通り、湯布院の地で回復期リハビリテーションを中心とした従来の診療活動を継続します。
 湯布院病院に倍旧のご支援、ご協力をよろしくお願い致します。

  (平成26年4月1日 記)